日本の家屋構造

これに比べて、布団や床(畳)で長座位を保っている人が立ち上がる場合には、床面にある重心を立ち上がったときのへその位置あたりまで持ち上げることになりますので、刊川im∞mも持ち上げなければなりません。それだけ布団や床からの立ち上がりには大きなエネルギーを要し、また不安定になりやすいといえます。こうしたことから、寝たきり状態の人が座る、立ち上がるなどの訓練をする段階に至った場合は、布団よりもベッドを使ってほしいと願うものです。しかし、現実の問題として、日本の家屋構造ではベッドの入らない家もあり、布団からの立ち上がりをせざるを得ない例もみかけますので、あとで布団からの立ち上がりについても述べていきます。ッドから介助で立ち上がるベッドサイド端座位からの立ち上がりについて説明します。これは椅子や車椅子からの立ち上がりにも共通しています。声をかけ、端座位から腰をすくうように立ち上がらせるまず①ベッドサイド端座位で浅く腰をかげるように促して瞥部を前方へずらせるようにします。このように殿阿部をベッドの端で前方へずらさせる場合には、あらかじめベッドサイド端座位で横移動を指導しておいたり、移動しやすいように硬めのマットレスにしておくことなどが必要です。とくに硬めのマットレスでベッドのへりができていることは、ベッド上での動き、ベッドから次の動作に移るときに重要なポイントになります。0ページでも触れましたが、ベッドの端に座り、そこから立ち上がったり、前後左右に移動したり、車椅子などに移乗したりするとき、ベッドの端がやわらかいと踏ん張りが効かず、動きにくいものです。少し硬めのほうがからだが安定し、力を入れやすくなります。現在ではマットレスの開発も進み、腰をかけたり、手をついてからだを支えたりするなどの動きをサポートするのにちょうどいい硬さを保持しているマットレスが作られています(図幻)。お年寄りのからだには、やわらかいほうがいいだろうと、とかくふんわりとしたマットレスを同意しがちですが、からだが沈み込むようなやわらかさでは動きづらく、安定性もよくありません。絶えず次の動き、そして自立への気梢えと実践とを促す動きに十分留芯してベッドを用芯していただきたいものです。ベッドの端に浅く腰をか砂るのに続いて、②床についている足をできるだけ後ろに引いて、膝関節が深く屈曲するような肢位をとらせます。さて、③そして、上体を前方に傾げ、後ろに引いた足先か、あるいはおへそをのぞき込むような、またはベッドから前方にからだを倒して転がり込むような姿勢をとらせます。